豹変年下オオカミ君の恋愛包囲網
劣情を煽られて
肌蹴られたシャツから覗く胸元は、何の可愛げもない下着が奴に見えていることだろう。
俗に言う『おばブラ』
真っ白なワイシャツから透けない飾り気のないシンプルなベージュのブラジャーは、最近の定番だった。不意に思い出した会社でささやかれている不名誉なあだ名が頭をよぎり、シラけた笑いが漏れそうになる。
『女を捨てた仕事人間』
あの噂通り、可愛げのカケラもない女など興味を持たないで欲しい。今更、過去の自分を悔いても仕方ないが。
きっと奴が遊んで来た女共は女子力の高い美女ばかりだったのだろう。情事の際に間違ってもベージュの『おばブラ』など着ない。何故よりによって、私なのだ。高級ステーキばかり食い過ぎて、安い小間切れ肉でも食いたくなったのか。
あぁぁ、このまま放置して去ってくれないだろうか。
恋人契約を交わした後、真っ先に連れて来られたのがBARから少し歩いた所にあるホテル街だった。適当な一軒を奴が選び、部屋に入って早々押し倒された。シャワーくらい浴びさせろと叫びたかったが、奴のギラついた目を見て口を噤《つぐ》んだ。下手に刺激して悲惨な目には遭いたくない。咄嗟の防衛本能だったのだろうか、多少は冷静さを取り戻していたのかもしれない。
「随分余裕だね? さすが、鉄壁の女王様って言われているだけあるよね。年下の男とのsexなんて余裕綽々ですか」
「そうかもね……、私を崇拝する可愛い下僕が沢山いるのに、毛も生え揃ってない生意気なガキの相手は萎えるわよ」
見上げた先の奴の瞳に怒りの感情を読み取り、失言に気づいたが後の祭りだ。
売り言葉に買い言葉。あまり好戦的な性格ではないつもりだが、BARでの奴とのやり取りで荒んだ心は、変な方向へと振り切れてしまったようだ。
俗に言う『おばブラ』
真っ白なワイシャツから透けない飾り気のないシンプルなベージュのブラジャーは、最近の定番だった。不意に思い出した会社でささやかれている不名誉なあだ名が頭をよぎり、シラけた笑いが漏れそうになる。
『女を捨てた仕事人間』
あの噂通り、可愛げのカケラもない女など興味を持たないで欲しい。今更、過去の自分を悔いても仕方ないが。
きっと奴が遊んで来た女共は女子力の高い美女ばかりだったのだろう。情事の際に間違ってもベージュの『おばブラ』など着ない。何故よりによって、私なのだ。高級ステーキばかり食い過ぎて、安い小間切れ肉でも食いたくなったのか。
あぁぁ、このまま放置して去ってくれないだろうか。
恋人契約を交わした後、真っ先に連れて来られたのがBARから少し歩いた所にあるホテル街だった。適当な一軒を奴が選び、部屋に入って早々押し倒された。シャワーくらい浴びさせろと叫びたかったが、奴のギラついた目を見て口を噤《つぐ》んだ。下手に刺激して悲惨な目には遭いたくない。咄嗟の防衛本能だったのだろうか、多少は冷静さを取り戻していたのかもしれない。
「随分余裕だね? さすが、鉄壁の女王様って言われているだけあるよね。年下の男とのsexなんて余裕綽々ですか」
「そうかもね……、私を崇拝する可愛い下僕が沢山いるのに、毛も生え揃ってない生意気なガキの相手は萎えるわよ」
見上げた先の奴の瞳に怒りの感情を読み取り、失言に気づいたが後の祭りだ。
売り言葉に買い言葉。あまり好戦的な性格ではないつもりだが、BARでの奴とのやり取りで荒んだ心は、変な方向へと振り切れてしまったようだ。