豹変年下オオカミ君の恋愛包囲網
吊り橋効果なのか
重みが消えた身体を起こすと、地面に倒れた元彼を見下ろす橘の後ろ姿が目に入った。なぜここに橘がいるのかという疑問はさておき、彼が襲われていた私を助けてくれたという事だけは分かる。
罵声を浴びせつつ元彼が逃げていく光景を見つめ、助かったという安堵感から、涙が次から次へと落ちていった。
ゆっくりと振り返った橘が、私を見つけ駆け寄って来てくれる。
「鈴香大丈夫か?」
心配気に覗き込まれた瞳と涙で滲んだ瞳がかち合い、絡み合う。優しく頬を撫でていく指先の感触に泣いていたことを思い出した。
「ありがとう……」
その一言を紡ぐだけで精一杯だった。力強い腕に抱き寄せられ、その温かさに胸が熱くなる。子供のように泣きじゃくる私を何も言わず、橘はいつまでも抱き締めていてくれた。
罵声を浴びせつつ元彼が逃げていく光景を見つめ、助かったという安堵感から、涙が次から次へと落ちていった。
ゆっくりと振り返った橘が、私を見つけ駆け寄って来てくれる。
「鈴香大丈夫か?」
心配気に覗き込まれた瞳と涙で滲んだ瞳がかち合い、絡み合う。優しく頬を撫でていく指先の感触に泣いていたことを思い出した。
「ありがとう……」
その一言を紡ぐだけで精一杯だった。力強い腕に抱き寄せられ、その温かさに胸が熱くなる。子供のように泣きじゃくる私を何も言わず、橘はいつまでも抱き締めていてくれた。