コンネリシャス王国の恋物語2  亡国の王女と心優しい王子の恋
「まずは、カメリアに行かなくては
いけないね。僕も一緒に行くよ」

「えっ、シードも?」

「もちろんだよ。何もわからない処に
リリー一人で行かせる事なんか
出来ないよ。行ってみて状況が分かった
ところで、もう一度考えよう。
ピートにも会わせてくれるね。
今後の事を相談しないと、彼だけが
カメリアに行く鍵なのだから
きちんと話がしたいよ」

「分かった。彼とは連絡がつくように
合図を決めてあるの。ピートは週二回
仕事の後に店の前を通るから、用事が
あればカメリアの国旗を店の前に掲げて
おくの。彼から連絡したい時は手紙を
入れて置いてくれるの。
ちょうど今日がその日よ。
旗を掲げて手紙を置いておくわ。
シードはいつがいい?」

「じゃあ、来週の今日はどう?
ピートの都合が分からないから何とも
言えないけれど、来週の今日は午後から
開けておくことができるんだ。
だから昼食後に行くよ」

「分かった。ぜひ夕食を食べていってね
頑張って作るから」

「頑張らなくてもいいんだよ。
リリーだって働いているんだから、
その日は泊まってもいい?」

「だめよ。マリアがいるんだから、
この前はマリアがお友達の家に
泊りに行ってたから…」

と言いかけて、先日の事を思い出して、
真っ赤になってしまったリリ―を見て

「行ってたからどうしたんだっけ?」

「意地悪ね、シードって、
そんなに苛めるならもう帰る」

そう言って立とうとするリリーを慌てて
抱き込んで、ジュシード王子は深い口づけを
何度も何度も続けて、リリーを蕩けさせた。

「リリーが可愛すぎる。
僕の理性が持たないよ。
リリーがいなければ僕は息もできない。
きっと、リリーは僕の生きる指針なんだ。
愛してる」

そう言って、リリーをソファーに横たえると
覆いかぶさった。

リリーはなすすべもなくジュシード王子に
翻弄されるのだった。

昼過ぎまで二人で睦あって過ごした。

昼はジュシード王子の部屋に運んで
もらってゆっくり食べた。
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