コンネリシャス王国の恋物語2  亡国の王女と心優しい王子の恋
“笑い事じゃないよ。リリーの前であんな事
言うなんて”ジュシード王子は不機嫌そうに
国王を見やるとリリーを連れて自分の部屋に
向かった。

部屋に入るとリリーをぎゅっと抱きしめて
口づけた。

リリーは真っ赤になって

「シード、誰か来たらどうするの、駄目よ」

「誰も来ないよ。ずっと会えなくて
気が狂いそうだった。謹慎中の2週間は
地獄の日々だった。本当に会いたかった」

そう言うと、リリーを抱きかかえてソファーに
座って膝に乗せた。

「僕の知らない処でピートとかいう男に
会っていたんだな、悪い子だ」

「シードったら何言ってるの。馬鹿ね」

そう言ってリリーはころころと笑った。

「リリー、カメリアの事も僕がこの国の
王子だっていう事も抜きにしてリリーの
気持ちを教えてもらえないか?
僕はリリーが大好きで一生隣にいて欲しい人
だと思っている。愛しているんだ。
どうしようもなく好きだ」

真っ直ぐに自分の気持ちを伝える
ジュシード王子に、リリーも真摯に
答えるべきだと思った。

自分たちの状況や廻りの思惑は考えず
自分の心のままを伝えようと思う。

「私もシードが大好きよ。
二人でずっと一緒に居たい。
それができるならどんなに
幸せな事だと思う」

「リリー、じゃあ、いつかすべての問題が
解決したら、僕と結婚してくれる?」

「この先の事は分からないけれど、
でも私でいいならシードの隣に立っていたい
あなたの奥さんになりたい」

そういって、リリーはジュシード王子に
ギュッと抱き着いた。
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