[慶智の王子・西園寺京の物語]ラブストーリーは一夜の過ちから始まる〜アラフォー男と三十路女の拗らせ恋愛〜
会議室には、冷たい静寂が落ちていた。
平井フーズの社長と営業部長そして人事部長は、証拠書類に目を落としたまま、重く息を吐いている。
「ここまでの資料を整えていただけたのは、正直助かりました」
営業部長の声には、苦さと、わずかな安堵が混じっていた。
「恥ずかしい話ですが、矢部と白川の件は、社内でも以前から問題視していました。ただ、決定的な証拠がなく……手をこまねいていたのです」
平井社長が、伏せたまま深く頭を下げる。
「小宮さんには、取り返しのつかない心の負担を背負わせてしまった。会社として、改めてお詫び申し上げます」
玄士叔父さんが、静かに視線を上げ、低く告げた。
「言葉だけではなく、矢部と白川には相応の責任を負っていただきたい」
営業部長が、深く頷く。
「はい。異動、減給、監視――すべて含め、社内で厳正に対応します。進捗と処遇の決定については、御社にも随時ご報告いたします」
俺も、静かに口を開いた。
「報告は、顧問弁護士の伊集院にもお願いします。慰謝料の件も含めてです。二人が、勝手に辞めて逃げるようなことがないように」
平井社長は小さく息を吐き、さらに深く頭を下げた。
「承知しました。責任は、会社が必ず背負います」
玄士叔父さんの声が、最後に会議室を締めた。
「それで結構です。これ以上の裏切りは、二度と許しません。次は、会社では済まない」
その言葉に、誰も反論しなかった。
書類を静かにまとめながら、俺は腹の奥底に冷たい決意を落とす。
――もう、彼女に。
これ以上、涙は流させない。
平井フーズの社長と営業部長そして人事部長は、証拠書類に目を落としたまま、重く息を吐いている。
「ここまでの資料を整えていただけたのは、正直助かりました」
営業部長の声には、苦さと、わずかな安堵が混じっていた。
「恥ずかしい話ですが、矢部と白川の件は、社内でも以前から問題視していました。ただ、決定的な証拠がなく……手をこまねいていたのです」
平井社長が、伏せたまま深く頭を下げる。
「小宮さんには、取り返しのつかない心の負担を背負わせてしまった。会社として、改めてお詫び申し上げます」
玄士叔父さんが、静かに視線を上げ、低く告げた。
「言葉だけではなく、矢部と白川には相応の責任を負っていただきたい」
営業部長が、深く頷く。
「はい。異動、減給、監視――すべて含め、社内で厳正に対応します。進捗と処遇の決定については、御社にも随時ご報告いたします」
俺も、静かに口を開いた。
「報告は、顧問弁護士の伊集院にもお願いします。慰謝料の件も含めてです。二人が、勝手に辞めて逃げるようなことがないように」
平井社長は小さく息を吐き、さらに深く頭を下げた。
「承知しました。責任は、会社が必ず背負います」
玄士叔父さんの声が、最後に会議室を締めた。
「それで結構です。これ以上の裏切りは、二度と許しません。次は、会社では済まない」
その言葉に、誰も反論しなかった。
書類を静かにまとめながら、俺は腹の奥底に冷たい決意を落とす。
――もう、彼女に。
これ以上、涙は流させない。