私のお姉ちゃん
それから…………
エリナとナズナと別れて、ゆっくり駅の方に帰っていた初姫。

駅に着く前に、ふと思った。

(あれ、確か……この辺って、朱雨くんの会社近くだよね…?)

前にデートしていた時、朱雨から聞いていたことを思い出したのだ。

スマホの時間を見る。
(あ!少し待てば、お仕事終わる時間だ!)

そう思った初姫は、朱雨の働く会社に向かった。
そして近くにあるベンチに座り、朱雨が出てくるのを待つことにしたのだった。

しばらくすると、外回りから帰ってきたであろう社員二人が初姫の存在に気づいた。

「あれ?
君……」
「確か…有澤くんの奥さん!?」

「あ…はい」

「やっぱ、可愛いね〜」
「実物、ヤバい//////」

「あ、あの…」
(でもなんで、私のこと知ってるの?
会ったことないのにな…)

「あ、ごめんね!
有澤くんのスマホ画面、たまたま見てた時があって!」
「君とのツーショットが映ってたんだ!」

「あ、それで!
えーと……朱雨く…あ、旦那さんのことよろしくお願いします!」
ペコッと頭を下げる。

「あ、ど、どうも!」
「こちらこそ!
てか、ほんと可愛いね!
確かまだ、未成年なんだよね?」

「え?あ、はい…」

「スゲー!」

「え……」
(また凄いって言われた…)

そんなに私は変なの……?
私が子どもだから?
働いてないから?
朱雨くんより9歳年下だから?

初姫は落ち込んだように、社員二人に挨拶をしてその場を後にした。

トボトボと家に向かっていた。

そして最寄り駅を出た辺りで、見慣れた車が目の前に止まった。
助手席の窓が開き、奥から暁也が顔を出す。

「初姫!今、帰り?」

「あ!暁也さん!」
初姫は微笑み、車に駆け寄った。

「乗って?
一緒に帰ろ?」

「はい!」
後部座席のドアを開ける。
すると暁也が「淋しいなぁ(笑)隣においで?」と言う。

「あ…はい!」

初姫は、助手席に乗り込んだ。

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