私のお姉ちゃん
夏姫や朱雨、平祐、ダイヤ、リツエが、バッと暁也に注目する。

「ハツは!!?(初姫ちゃんは!!?)」

暁也が微笑み、大きく頷いた。

「初姫、よく頑張ったよ!
もう…大丈夫だ……!」

朱雨達は、力が抜けたようにホッと肩を撫で下ろした。
そして、夏姫がふらつく。

「夏姫!!」
それを、リツエが支えた。

「あ…ごめん…
安心したら、気が抜けちゃって……」

「うん…
でも、良かった……」

「うん。
ハツまで失ったら私……」

「大丈夫よ!
初姫ちゃんは、それでも夏姫が大好きなんだから……!
絶対、夏姫を置いていかないわよ!」

「リツエ…」

「だって夏姫のことを、自分顧みず助けただろ?」
「それが初姫ちゃんの本心だよ、きっと…!」
ダイヤが微笑み言い、平祐も微笑んでいる。

「ダイヤ…平祐……」

「ハツは、いつも“お姉ちゃん、お姉ちゃん”って言ってるよ。
俺が嫉妬するくらいに!」

「朱雨…」

夏姫は「そうよね…!」と言って、嬉しそうに笑った。


そして………初姫が、ゆっくり目を覚ます。

「ハツ!!!」
「わかる!!?ここ、病院よ!!」

「お姉ちゃ……
朱雨…く……」

「良かった…ハツ……」

ホッと肩を撫で下ろしていると、初姫が弱々しく手を伸ばしてきた。

「お姉…ちゃ…」

夏姫が、その手を握る。
「ハツ?」

「ごめ…な、さ……
ほん…と、好き…お姉…好き……」

途切れ途切れではあるが、必死に伝えようとする初姫。

夏姫は何度も頷き「謝るのは私!ハツ、助けてくれてありがとう!あと、伝えたいことがあるの!だから、今は身体を治すこと考えて?ね?朱雨もいるから!」と伝えた。

初姫は頷き、朱雨に「朱雨く…ごめ…なさ……」と言って、ゆっくり目を瞑った。


そして後日。

初姫の体調が落ち着いてから、夏姫は両親や自身の想いを全て初姫に打ち明けた。

「――――――だからね。
パパとママは、私達のことを“どちらも同じくらい”大切にしてくれたのよ!
血の繋がりなんて“関係ない”
朱雨のことも、私は朱雨に嫉妬してたの。
だから、ハツが身を引くようなことをする必要ないの!
…………ハツ。
退院したら、朱雨と二人で暮らしな?
今まで、ワガママ言って“ハツ離れ”出来なくてごめんね。
もう、大丈夫だから!」

「お姉ちゃん…」

初姫は驚きながらも夏姫の話を聞き入れ、最後にやっぱり天使のような笑顔で「私も、嫉妬してただけなの。だからお姉ちゃんのこと大好きだよ!」と言った。


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