遠距離恋愛でも繋ぎ止めておきたい天然彼女が可愛いすぎる
あれ?
実家に帰った慶太は母校の体育館を借りて部活前に使わせてもらい後輩指導もした。
1人の時は3ポイントシュートを何度も打ち、早いドリブルも何度もコートの往復した。
慶太は結婚が伸びるかもと親に話していた。
両親は焦らなくて大丈夫と行ってくれて少し気持ちも楽になった。
そしてシルバーウイークの後、北海道へと行った。
写真集の話は全日本のマネージャーさんから聞いて引き受けたのだが、詳しい事はあまりわかってなくてとりあえず身1つで来てもらっていいと聞いていた。
旅行前に髪は赤から茶色に少し暗くしていて、もちろん詩織の両親に会うためだ。
ブラウンのナチュラルラウンドマッシュで…まあイケメンなのでどんな髪型でもかっこいいのだが…
優しい感じに見える髪型だ。
いつも実家近くの美容室でカットやカラーは頼んでいる。
打ち合わせをしていると慶太の指輪に気づいたようで…
「それは結婚指輪?」
「いえ、普通の安い手作りの指輪です」
「左手なんて意味深じゃん」
「あっ、外した方がいいですよね?」
慶太は指輪を外した。
「あの、あまり詳しく聞いてないんですけど写真集のコンセプトとかあるんですか?」
「今回は来年1月号の月刊誌の増量で、赤崎くんの写真集を載せようと企画してるんだよ」
1月号の重版を狙っている企画でもちろん全日本で1番人気の慶太の写真を10ページほど掲載するらしい。
「あの、じゃあその1月号が売れたらいいと……」
「そうだね、だからちょっと冬服になっちゃうけど大丈夫かな」
「1冊丸ごとの写真集ではないということで合ってますか?」
「それなら海外とか1週間くらい行きたい所だな(笑)」
「じゃあぶっちゃけ聞きますが、春に結婚とかしても大丈夫です?」
慶太ははっきりと聞いた。