遠距離恋愛でも繋ぎ止めておきたい天然彼女が可愛いすぎる
「あのさ、この前言ってたこと考えてくれる?」
慶太は恐る恐る聞いてきた。
「あー、……考えるってよくわかんなくて、何をどう考えればいい?」
「は?俺言ったじゃん、最初の風呂の時はちょっと強引に返事させたから悪かったと思ってて…ちゃんと付き合いたいんだよ」
「本当に私?」
「そうだよ」
「私みたいな天然でドジで忘れっぽいのに、何でも出来る赤崎くんはイライラしない?」
「イライラしないよ、楽しんでる、可愛いじゃん」
「変な事言ったら優しく注意してくれる?」
「いいよ」
「凄く不安なの」
「うん、可愛がるから…何でも聞くし、頼って欲しい」
慶太は詩織の手を軽く握った。
「お願い…します」
「よし!やった〜」
椅子から立ち上がると詩織の手を引いて屋上に向かう階段へ行った。
「詩織…」
「なあに?」
「慶太って呼んで」
「け、け……はじゅかしい、あっ、噛んじゃった」
「可愛いすぎるだろ…口閉じて……」
慶太にキスをされた。
「んー…」
最初の軽いキスとは違って詩織は呼吸が苦しくて慶太を軽く叩く。
慶太はやめてくれて軽いキスに変えてくれた。
「キスも教えるからな」
「あの、ゆっくりでいい?」
「ん、いいよ」
慶太と別れてそれぞれ部屋に戻った。