遠距離恋愛でも繋ぎ止めておきたい天然彼女が可愛いすぎる

「1年ぶりくらいか、詩織を抱いたのって」

「いつだろ、覚えてない(笑)」

詩織はテーブルの上に化粧ポーチを出して軽く化粧をしていた。

「慶太くん、今日はオフなの?」

「うん、オフじゃないと詩織を抱けない(笑)」

慶太くんは頭の切り替えが出来る人で凄く尊敬できる。

今日は午後からミーティングの後、身体のケアの為にマッサージをして完全オフらしい。

「詩織は帰ってくるの何時?」

「20時くらいかなぁ、多分19時まで練習予定のはず」

「夕飯一緒に食える?」

「大丈夫よ」

昨日持って帰った大きなラケットバッグを慶太くんが持ってくれて詩織の家から会社に向かって歩き始めた。

「今回は少しゆっくり出来るの?」

「だな、2週間後の試合までにみんなチームに1度戻るメンバーが多くて、休みが結構あると思う、また連絡するよ」

「うん、今度の試合は地方に行ってて試合は見れないや」

「わかった、平日になんとか会おうな」



詩織の会社に到着すると荷物を受け取りバイバイと言って会社に入って行く。

詩織が勤める会社は9時開始でスポーツで入社している実業団の社員は2時までの勤務になっている。

それから19時まで練習となり、ミーティングがある日は練習後にミーティングが入る。

バドミントンには基本オフシーズンはなく年間を通じて色々な大会がある。

詩織は今、日本代表Aを目指し海外の大会でのランキングをあげているところだが、高校からのペアだった怜奈の故障と退社により、誰と組むかを今年は色々試している最中だ。

国際ランキングが上位の先輩達の後を追わなければオリンピックにも出れない厳しい条件…

慶太くんも頑張っているから私も頑張れる。

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