遠距離恋愛でも繋ぎ止めておきたい天然彼女が可愛いすぎる
〜高校卒業時〜
詩織達は高校を卒業するときに実は別れる話が出たのだった。
アメリカの大学に進学をしてNBAを目指す事を決めた慶太
実業団のチームも誘いがたくさんあったが慶太の夢はプロで世界だった。
もちろん詩織は反対するわけじゃなく応援すると約束した。
先に実業団が決まっていた詩織は慶太にこれからの事をどうするかを考えようと言われたのだ。
卒業してすぐに2人は四国旅行に行った。
2人ともお寺や神社が好きな事がわかり、できるだけお遍路さんを回ろうと卒業旅行を決めたのだ。
勝負の世界にいる2人は神頼みも信じるし運もあると思っている。
自分達で調べて1週間のコースを自分達で考えて旅をしたのだ。
慶太の渡米と詩織の引越しなどもあり1週間しか2人には時間はなかった。
そこで初めて2人は身体の関係を持った。
初めて話した時にお互い裸を見たのに慶太は真面目で詩織の事も凄く考えてくれたのだった。
元カノもいた慶太だったが悠里さんとは最後まではしてないらしく、慶太も初めてで緊張したと詩織と繋がった後に話してくれた。
詩織は繋がった時に痛くて泣いてしまったが慶太くんの事が好きだと自分の気持ちを伝えた。
「私、悠里さんに好きなら別れる事はなかったと言い切ったの、だから私は慶太くんと別れたくない」
「でも、俺が4年で日本に帰ってくるとは限らないぜ」
「だって、慶太くん以外好きにならないかもしれないでしょ?私が振られるのは仕方ないけど」
「こればっかりは気持ちがどう動くのかわからないよ、今は詩織の事は大好きだよ」
「ぐすっ…だから今別れるのは違うじゃん…ぐすっぐすっ……お互い好きなのに」
詩織は泣きじゃくった。