遠距離恋愛でも繋ぎ止めておきたい天然彼女が可愛いすぎる
すっかり、松平くんから電話があった事を今まで忘れていて…とりあえず思い出して謝った。
「松平くんはどう思った?」
「もし、監督の情報が確かならランキング順位を上げるチャンスだとは思う、全日本で優勝とかできたら最高だけど」
「そうだね、同じチームのほうが練習は出来るよね、どうせリーグ戦になると今のままだと補欠の微妙な所に私はいるのね、固定ペアがいないから」
「それは俺もだよ、ランキングは上げたい」
「正直実際にやってみないとわからないよとは思ってるかな」
「同感」
松平は詩織に握手を求めた。
「新しい挑戦だね、よろしく」
「こちらこそ(笑)」
2人はミーティングルームを出て、監督に混合ダブルスに挑戦する事を決めたと報告をした。
監督からは9月の社会人選手権でベスト16以上からの全日本総合を目指してくれと言われた。
『はい!』
部屋から出ると松平くんに食事に誘われた。
「ごめんなさい、今週は同級生が遊びに来てて」
「じゃあ、来週でも」
「うん、じゃあ」
詩織は急いで家に帰り、マンションのインターフォンを鳴らす。
ドアが開いて「おかえり」と笑顔の慶太くんがいた。
「ただいま、お腹すいたー」
「今日はハンバーグです」
「えっ、慶太くんハンバーグなんて作れるの?」
「作れるけど詩織のキッチンだからあまり触ってもいけないと思って形成されている焼くだけのハンバーグです」
「あっ、あれも美味しいよね、シャワーしてくる」
『いただきます』
髪の毛も乾かさずに先に食べたいと詩織が言ったのでバスタオルを頭に巻いていて、慶太はしばらく笑っていた。
「そんなに笑うかな、女子は案外あるあるなんだけどな」
「昔ばあちゃんが巻いてたのを思い出したよ(笑)」
2人は話しながら食事を終えた。