遠距離恋愛でも繋ぎ止めておきたい天然彼女が可愛いすぎる
「江藤はもんじゃ焼きは好き?」
「1度だけそのー、東北で食べた事があるかな」
「もしかして有名な店?知ってる?」
「ごめん、名前は憶えてないんだ〜、私って広島県出身なのね、だからお好み焼きの方は小さい頃から食べてたんだよね」
「あー、そっか、入ろうか」
土曜日の夜ということで店内は賑わっていた。
松平くんの話だと開店2ヶ月くらいらしい
「私、多分自分で焼くのはできないかも」
「俺が作るよ、まかせて、メニューどうぞ」
「ありがとう」
普通に1番上にある無難なメニューを選んだ。
昔、そういえば口の中をヤケドしたなぁ…慶太くんに熱いぞって言われてたのについパクッと食べちゃって。
懐かしい
松平くんが注文してくれて話していると
「お待たせしました」と店員さんが入ってきた。
「あれ?江藤さん」
詩織は顔を上げた。
「えっと……」
こんなピンクの髪色した人なんて知り合いにいたっけ?
「あの……どこかでお会いしましたか?」
「やだぁ、私よ、悠里、慶太の元カノの」
「あー、え?何で東京に?」
「私が店長として東京に来たのよ(笑)」
「店長!へぇ、すごいね」
「こんな所で会うなんてね、ゆっくりしていって、彼氏さんかな?私、江藤さんとは高校の同級生なんです、バドミントンの方です?後でサインとかいいですか?」
「いいですよ」と松平くんは返事をしていた。
悠里が去っていくと
「はぁ……」と詩織はため息がでた。
彼氏じゃないと否定する余地も与えてくれず一方的に喋って行ってしまった。
「同級生なんだ」
「一応ね、でも友達じゃないよ、あんな派手な人と友達とか思われたくない、化粧しない方が可愛いのに」
「じゃあ1度食べたことがある所の店?」
「そう……ね」
お店の名前も忘れてたけどね…