遠距離恋愛でも繋ぎ止めておきたい天然彼女が可愛いすぎる
詩織を好きな理由

その頃16時間の時差があるロスでは慶太がスマホを見ていた。

昨日は詩織が悠里の事を色々話していたが、松平と食事に行ったんだよな…

検索をかけて松平の投稿を見つけた。

「おいおい、詩織の胸じゃん」

もんじゃ焼きの奥にジャージの女性

一応料理にカメラの焦点はあってはいるが2枚のもんじゃを撮影したため正面の詩織のテーブルから上半身の胸の部分くらいまでが映っている。

「こいつも身体目当てか?」

大抵の男はきっと詩織の顔より胸に目がいくだろう。

それほどいい身体をしているし、何なら初めて見た時も俺は目を惹かれたほどだ。

元々いいなと思っていたからドキドキしてそれを誤魔化すためにちょっとかっこつけて強引にせまってしまったけど、今は優しくしているつもりだ。

高校2年で同じクラスになった詩織は俺の席の前の青木の席によく来ていた。

青木の正面に立ち、両手を机の上に置くと青木の後ろの席に座っている俺はどうしても詩織の胸に目がいくのだ。

男性ならきっと誰でも見る…と思う。

俺がおかしいのかなと思ったが体育の授業中に他の男子もスタイルがいいし可愛いと言っていたから俺の感覚は間違いではない。

一緒にいる青木は小さくて顔も大きな瞳がくりっとして可愛らしいが俺は詩織の頬を膨らましたり、笑ったり、困った顔をしたり、コロコロ変わる表情が好きになった。

詩織を困らせてその顔を見たいし、拗ねさせてみたいとも思った。

その後にくる笑顔が可愛くて青木との会話のやりとりを聞いていて、たまにおかしくて思わず下を向いて笑っていたのだ。
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