遠距離恋愛でも繋ぎ止めておきたい天然彼女が可愛いすぎる

「頑張ろ!」

松平くんに声をかけられてパチンと手を合わせた。

2セット目のマッチポイントで詩織のサーブで構えると正面に慶太くんの姿が見えたのだ。

1度待てをさせてもらい汗か涙かわからないものを手で拭き取りコートの外にだした。

「ふぅ……」

「1本!」と松平くんから声がかかり

「はい!」と応えた。

最後は松平くんの真ん中へのスマッシュが決まり詩織達は優勝したのだった。

嬉しさで松平くんとハグをして喜びあった。

実業団に入って初めての優勝だった。

挨拶を終えるとラケットを上げて観客席に手を振る。

さっき正面にいた慶太くんはいなくて、ご両親の席を見ると、弟の翔太くんの3人が手を振ってくれていた。

着替えを済ませ、他の残っている試合を見ながらフロアで表彰式の待機中、スマホを見ると慶太くんからおめでとうとメッセージが入っていた。

ありがとうと返信をしてスマホをバッグに戻した。


全試合が終了して、表彰式が行われ、賞状と盾をもらえた。

写真も撮られ来月のバドミントンマガジンに載るな〜なんて詩織は笑顔で撮られたのだった。

表彰式が終わると取材もあり、チームメイトのいる観客席に戻ると慶太くんの家族はもういなかったのだ。

長い時間だったし、疲れちゃったかな…


チームバスで来ていた為、全員で乗り込み、スマホを見ると慶太くんからLINEが入っていて、泊まっているホテルの場所が書いてあり、来れるなら連絡してと…
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