ご主人様は糖度高めの三つ子様
「俺、そいつに用あんの」
「じゃあ、雷が連れてきたの?」
「雷兄さん、
もちろん、ちゃんと同意の上ですよね?」
「おめーらに関係ねぇ」
「関係ありますよ。
ここは僕たちの家です」
「朔はあんまここにいねーだろ。
住人ぶんな」
「確かにさっくん、土曜日ここにいるの珍しいね。
どしたの?」
同じ顔が3つ…
恐らく私を止めてるのは「タイヨウ」らしい。
私と寝ていたのは「ライ」、
一番きっちりしてそうなのは「サク」というようだ。
髪の毛と雰囲気で若干差別できる。
タイヨウは人当たり良さそう、
ライは輩っぽい、
サクは真面目っぽい。
というのが第一印象。
「そいつをよこせ」
「やーだ」
「てめ…」
はいはい、小競り合うのは勝手だけど、
私の目的は、逃げること!
「あ!!」
と言って、私は三人の後を指差す。
不意を突かれた三人は一斉に後を振り返る。
さっ!今のうちに!