転生幼女と宰相パパは最強コンビ
 夜鳴草の実が落ちたら、萎れる前に採取して種を確保する。その種から栽培できるかどうかを実験するのだそうだ。

「ありがとう、ドミ。では、ここからは私が殿下のお相手をしよう」
「は、はい、旦那様」

 続けられた説明も、やはり早口だし、いつも以上に長文だった。

「ドミ、きんちょーした?」
「……はい」

 こっそり聞いたら、やはりものすごく緊張していたようだ。そっとドミの手を握ってみたら、ものすごく汗をかいていた。
 イヴェリオとアークスは、ドミが書いた説明書を間に挟んで熱心に会話を続けている。

「与える魔力が違うと、生育状況が変わるのかな?」
「ルーンストーンを通し、絶え間なく魔力を注いだり吸収したりしているため、魔力をルーンストーンに込める者が変わっても、生育状況に大きな変化はありません」
「そうなんだ」

 アークスは、真剣な顔をして、イヴェリオの説明を聞いている。それから、リリカの方へと向き直った。

「リリカが、栽培方法を見つけたって本当?」
「あい、アーク。あたちがみちゅけまちた!」

 ぴしっと右手を上げて宣言したら、アークスは目を丸くした。
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