転生幼女と宰相パパは最強コンビ
 リリカが堂々と王宮に出入りすることになったので、彼もちょっとわくわくしているみたいだ。

「ここに用意してもらいましょう。午後は、陛下の執務室にうかがいます」
「うん。ボードリー領への援助をどうするか考えないとね」

 昼食は、簡単にすませることが多い。たいてい、サンドイッチだ。
 食パンを薄切りにし、そこに具を挟んだものだけではない。
 日によっては、丸パンにパティを挟んだハンバーガーのようなものが出されることもあるし、細長いパンやバゲットなど、パンの種類も具も日によって変わるから、飽きることはない。
 執務室のソファセットに向かい合って座ると、厨房から料理が運ばれてくる。アークスの侍従が、三人分のお茶を用意してくれた。

「リリカ、お昼寝から起きたら、一緒に遊ばない? 午後のお茶の時間まで、休憩をもらったんだ」
「パパが、いいよっていったら」
「もちろん、かまわないさ。陛下、どこで遊びますか?」

 問われたアークスはにやりとする。彼がそんな表情をするのは珍しい。
 侍従に何かささやくと、侍従は心得顔でイヴェリオの側に一枚の紙を置いた。

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