転生幼女と宰相パパは最強コンビ
 アークスに感じるのと同じような感情。ローゼスやマーサをはじめとした屋敷の使用人達に感じるのも。
 そして、リリカが王宮に出入りするようになって、また新たな知識が増えることになった。
 アークスと午後の遊び時間を過ごしたあと、リリカが思いがけないことを言い出したのだ。

「ドミを王宮に連れてきたい?」
「うん、おうきゅうまじゅちゅちしゃんのまりょくは『うにょうにょ』ちてる。ドミのはちてない」

 おやつのクッキーを大きな口で食べていたリリカが、不意にそんなことを言い出した。

「ドミの魔力は、無駄がないってリリカは言いたいみたい。王宮魔術師の魔力の使い方と比較したいんじゃないかな」
「……明日、ドミを連れてこよう」

 そう告げれば、ふたりの顔がぱっと明るくなる。いろいろと、思うことがあるらしい。


 * * *



 翌朝、王宮の庭園には、アークスとリリカ、イヴェリオ、カルロスが勢ぞろいしていた。それと、昨日の王宮魔術師も。

「本当に、違いがあるんですか?」

 リリカを見ているカルロスは、信じられないような顔をしている。

「じゃあ、ドミやって!」
「……かしこまりました」
< 132 / 265 >

この作品をシェア

pagetop