転生幼女と宰相パパは最強コンビ
「カユロシュしゃん、ぐあいはいかが?」

 以前、回復薬をあげたカルロスは、魔術研究所の所長だ。とても偉い人なのである。

「おかげさまですっかり疲れはとれました。リリカ様の発見してくれた回復薬はよく効きますね」
「でしょー! でしょー!」

 リリカは、胸を張った。
 回復薬は普通、一回分ずつ小瓶に分けて保存される。怪我をした時や、病気の時など、一瓶飲めば回復するという優れものだ。前世のゲームで言うならば、いわゆる体力回復用のポーション。
 けれど、リリカが研究して作り上げたキャンディは違う。回復薬とは違って即効性はない。
 だが、キャンディという形で、ゆっくりと口内で舐めて溶かすことでじわじわと吸収されていくのだ。

「脳が疲れたと感じた時に食べると、すっと疲れが取れるんですよ。これで、毎日徹夜で書類仕事をしても大丈夫だと所員達も大喜びです」
「オーウ」

 リリカは頭を抱え込んでしまった。そこまで酷使するつもりはなかったのだ。ブラックな働き方は絶対に許してはならない。

「パパ」
「どうした?」
「ましゃか、パパもてちゅやしゅるのに、キャンディたべてゆ?」

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