転生幼女と宰相パパは最強コンビ
「精霊使いの素質を持つ子供を集めていたそうですよ……お嬢様もいつか、精霊と契約するのでしょうか」
「あ?」
「あら、精霊に興味をお持ちですか?」

 くすくすと笑いながら、マーサは茜を揺する。
 その手つきは、完全に母親のものといっても過言ではない。

「あー、あー」
「うふふ、おしゃべりがだいぶ上手になりましたね……」

 手を伸ばして訴えかける。精霊の話をもっと聞きたい!

 だが、言葉が通じるはずもなく、マーサの優しい腕に揺られているうちに眠りの世界へと送り込まれてしまう。
 何度もそんなことを繰り返しているうちに悟った。
マーサには勝てないのだ。毎度のことだが、不本意である。


 ぱちり、と目を開く。ベッドに横になっていた。
 いつの間にかマーサに寝かしつけられていたようだ。
 マーサの育児は天才的で、すぐに寝かしつけられてしまう。もう少し、精霊の話を聞きたかったし、周囲をよく見ていたかったのに。

(……今は夜ってことかな)

 パタン、と寝返りを打つ。
 手足をぱたぱたと動かしているのは、遊んでいるのではない。
 運動だ。
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