転生幼女と宰相パパは最強コンビ
 これ以上、ここにいるのは危険だ。トワにそっと合図を出し、そのまま元の場所に戻ってもらった。

「あのひと、なにちにこのくににきたのかな?」

 トワに問いかけてみるが、当然、返事はない。そして、トワは姿勢を低くした。

「じかん、わかった」

 背中から滑り降りたリリカの足が地面についた瞬間、トワの姿が消え失せる。

(……あとで、パパと話をしたいな)

 ヴォルガが、何か言葉を発しているところを見たわけではない。なんらかの行動をしたところも見たわけではない。
 けれど、もっと近いところでヴォルガを見なければならない。そんな気がするのだ。

(事前に、パパには許可をもらっているから大丈夫よね)

 このあとは、アークスが主催で、歓迎の茶会が開かれることになっている。そこに乱入して、ヴォルガをもっと知る機会を得よう。
 本来は晩(ばん)餐(さん)会が開かれるはずなのだが、アークスがまだ成年に達していないということもあり、あまり夜遅くなるのもよくないだろうということで、茶会になったそうだ。

「マーシャ、ごきょうりょく、よろちくおねがいちましゅ」
「かしこまりました、リリカお嬢様」
< 150 / 265 >

この作品をシェア

pagetop