転生幼女と宰相パパは最強コンビ
室内は完全に真っ暗というわけではなく、ほのかに明かりがともされている。手をぱたぱた動かすと、床に落ちる影が形を変えるのが面白い。
「……あいっ、いーっ!」
三本の指を重ねて狐にしたかったのだが、拳になってしまった。手遊びができるようになるのは、もう少し先らしい。
「マーサ、起きているではないか」
影と戯(たわむ)れていたら、不意に身体に手が回され、ぐいっと持ち上げられる。彼の声には、聞き覚えがあった。どこで、聞いたのだろう。
「や、や、あぅっ!」
大きな手ではあるが、遠慮がない。いきなり持ち上げるとか何様だ。
「旦那様、それではお嬢様が落ちてしまいますよ」
「……そういうものか?」
「あーっ!」
肺のあたりを圧迫されているので、息がつまりそうになる。身体をよじったら、取り落とされそうになった。
「あああっ、危ないっ!」
マーサがさっと受け止めてくれて、床とご挨拶だけは避けられる。
「旦那様、気をつけませんと。子供は、想像しない動きをすることもあるのですよ」
「……すまない」
「……あいっ、いーっ!」
三本の指を重ねて狐にしたかったのだが、拳になってしまった。手遊びができるようになるのは、もう少し先らしい。
「マーサ、起きているではないか」
影と戯(たわむ)れていたら、不意に身体に手が回され、ぐいっと持ち上げられる。彼の声には、聞き覚えがあった。どこで、聞いたのだろう。
「や、や、あぅっ!」
大きな手ではあるが、遠慮がない。いきなり持ち上げるとか何様だ。
「旦那様、それではお嬢様が落ちてしまいますよ」
「……そういうものか?」
「あーっ!」
肺のあたりを圧迫されているので、息がつまりそうになる。身体をよじったら、取り落とされそうになった。
「あああっ、危ないっ!」
マーサがさっと受け止めてくれて、床とご挨拶だけは避けられる。
「旦那様、気をつけませんと。子供は、想像しない動きをすることもあるのですよ」
「……すまない」