転生幼女と宰相パパは最強コンビ
 マーサの腕の中から、顔を捻(ひね)って見上げれば、そこにいたのは、背の高い男性であった。

(わっか! すごいわっか! ……って言うか、この人、若すぎじゃない?)

 顔を見ただけで、この国で生活している人の年齢が想像できるようになったとは言わない。
 どちらかと言えばヨーロッパ系なのだろうな、という顔立ちをしている人が多いように思う。
 だが、マーサに抱かれて見上げた『旦那様』は、あまりにも若いように思えた。

(二十五、とかそんなものかな……?)

 成人はしているが、肩のあたりの線がやや細い気がする。少年は脱して、青年といえる年齢に見えるが、まだ三十歳にはなっていないだろう。
 マーサが言うには、『旦那様』は、この国の宰相様だったはずだ。
 だから、ある程度年をとっているのだろうと思っていたが、そこに立っている青年は本当に若かった。
 薄暗い室内の明かりでもキラキラとしている髪は三つ編みにされている。
 暗い中では、目の色はわからない。顔立ちは文句なしに整っていて、若い女性が見たらきゃあきゃあ言いそうだ。
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