転生幼女と宰相パパは最強コンビ
 こうして、自分から政務に熱心に取り組んでいるのは、イヴェリオが側で支えてきたからだろう。

「失礼します!」
「報告をお持ちしました!」

 次々に騎士や文官達が入れ替わり立ち代わりやってきて、新たな報告を上げていく。

「リリカが見つけた場所の近くに、怪しい商人の一団がいるそうだ。ヴォルガ一行の可能性が高い――行ってこよう」
「パパ、あたちもいく。しぇいれいちゅかいがいるなら、あたちもいたほうがいいとおもうの」

 精霊使いとしての力に目覚めた者がいるならば、トワを見れば安心するかもしれないし、捉えられていた子が幼いならば、リリカの経験が役に立つ気がする。

「……駄目だ。ここで待っていなさい」

 けれど、イヴェリオは拒否した。彼が、リリカの申し出を拒否するのは珍しい。

「今回は、捕り物になる可能性が高い。アークスやリリカは、自分の身を守れないだろう。王宮で、保護されてくる子供達を迎え入れる準備をしてほしい」
「……うぅむ」

 イヴェリオの言うことももっともなので、リリカは口を閉じてしまった。
 たしかに、王宮で子供達を受け入れる準備をするのも大切である――けれど。

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