転生幼女と宰相パパは最強コンビ
「イヴェリオ、そちらは僕と侍従に任せてもらえないかな。リリカには護衛をつけるから、連れて行ってあげて」
「……陛下。ですが」
「イヴェリオの言いたいこともわかるよ。でも、ここにいてもリリカは落ち着かないと思うんだ」

 先ほどからずっとそわそわしているのを、アークスはすぐ側で見ていた。だから、リリカが落ち着かないのもわかっているのだろう。

「受け入れはこちらで準備する。精霊使いであるリリカを一緒に連れて行って――もしかしたら、トワの力が必要になるかも」

 トワが姿を見せられるのは一瞬だけだけれど、ついにはそんなことまで言い出した。

(……そこまで、わがままなつもりはないんだけど)

 アークスはイヴェリオを心配しているリリカを一緒に行かせようとしているのだろうし、イヴェリオはアークスとリリカを安全な場所にいさせたいのだろう。
 どちらも、リリカを心配してのこととわかるから、これ以上は何も言えなくなってしまう。

「……一緒に、来てもらった方がいいかもしれないな」

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