転生幼女と宰相パパは最強コンビ
 リリカが診察されるのは初めてだが、王立魔術研究所で顔を合わせたことがある。夜鳴草の効能について、彼の意見も聞いたのだったか。

「たしかにお熱がありますね。喉を失礼」

 あーんと口を開け、喉の奥まで診察される。そう言えば、喉も少し痛い。

「身体の免疫が落ちているところに、水に濡れたことで、風邪を引いてしまったのでしょう。喉の腫れもわずかですし、数日で落ち着くと思います」
「あちたにはあしょべる?」
「うーん、それは、どうでしょう? ゆっくりしていただいた方がよろしいかと。そこは、マーサさんに判断をお任せします。明日になって、熱が上がるようでしたらご連絡ください」

 医師の言葉に、リリカはがっかりしてしまった。
 家に帰る前に楽しい思い出を作ってもらおうと、子供達と遊ぼうと思っていたのに。

「リリカ、あの子達も落ち着くまで時間がかかる。明日は無理でも、数日中には遊ぶ機会を作るから、まずは身体を休めなさい」
「ぷぅ」

 思わず頬が膨れた。
 こんなところで寝込むわけにはいかないのに。

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