【完】オキナグサに愛を込めて
どこか寂しげに笑うその瞳に、気付けば目が離せなかった。


この気持ちは恋なのか憧れなのか未だに分からないでいる。



今はただひたすらレンさんに近づきたい気持ちで黒龍の走りがある度に足を運んでいる。



───…そして今日は黒龍の走りの日。


不定期に行われる走りの日はどこからともなく噂が広がり高校生の私の耳にも入ってくる。


みんな一体どこからそんな噂を手に入れているのか…。


高校に入学して5か月。

9月になるまでに走りは3回あった。

全てクラスのみんなの噂話から情報を得た。
先輩から聞いた子や、彼氏が黒龍のメンバーの子もいたなぁ。


走りの日は全てシホに付き合ってもらってる。
最初こそちょっと怖いかもなんて言ってたシホだけど、なんだかんだ今は走りの日を楽しみにしてるらしい。





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