【完】オキナグサに愛を込めて


『いやでも、悪いですよ!わたし1人で帰れます!』


…嘘。わたしは極度の怖がりでこんな暗い道、夜中に歩けないよ。


それよりもレンさんのお手を煩わせる方が申し訳なくて、必死でお断りしたんだけど…。


「あぁ?俺が呼んだんだから黙って送られろ」


あまりの威圧感にはい。と申し出を受け入れることにした。


「お前ん家どこ?」


『……』


どうしよう。こんな時間帰っても鍵は閉まってるから家には入れないし。

わたしが夜遊びをするようになってから、夜中に帰ることが無かったからか12時を過ぎるとチェーンが掛けられるようになった。


まあ、わたしも夜中に帰ることは無かったから困ること無かったんだけど…。

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