【完】オキナグサに愛を込めて


倉庫から15分くらい経った頃、とても大きなタワマンの前にバイクを停めたレンさん。


『あの、ここって…』


わたしでも知ってる。ここってお金持ちの人か芸能人しか住んでないって噂のタワマンだよ。


「ついたぞ」


『…え、ここですか!?』


なんだかとんでもないことになって来た。
いや、ずっとそうなんだけど……。
レンさん家ってお金持ちなんだ…。


というか、家……。


『クロサキさんっ!ここまで来てなんですけど、お家の方に迷惑なんじゃ…』


「誰もいねえよ。」

< 48 / 253 >

この作品をシェア

pagetop