ゆびさきから恋をする
 不意打ちの好きは、ダメでしょう。

「す――っ、すき、とか、いきなり言うのなんなんですか!?」

「結局何が聞きたいのかよくわかんないんだけど、なに?」

 若干めんどくさそうな態度でそんな風に聞かれるけれど、そんな感じもなんならかっこいいな! とか思うのもう重症、どうしよう。

「今なんでそんな、そのぉ……さらっと好き、とか……」

 かあぁぁぁぁっと顔が赤くなるのがわかる。もう完全に発熱している、体温がやばい熱い無理。

「え? そこの確認をしたかったってこと?」

「だって、なんにも……」

「あれ? なんにも言ってない? 俺」


(まさかの言った気になってたパターン?)


「私、久世さんの連絡先も……知らないんですよ?」

「そういえばそうだな。あまり必要性を感じてなかった」

「……」

(なにそれ)
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