黒皇帝は幼女化した愛しの聖女に気づかない~白い結婚かと思いきや、陛下の愛がダダ漏れです~
「それは……お、お天気がとてもよいので!」
私のばかあぁぁ! もっとましな理由を言いなさいよ!
お天気がいいから時間をくれって、どれだけわがままなのだとあきれられてもおかしくない。
案の定、陛下が眉根を寄せた。それだけで部屋の空気が二度くらい下がった気がする。
どうにでもなれ!と、調理台に自ら身を投げ出す鳥のような気持ちで口を開く。
「ご一緒にお散歩などいかがかと思いましてっ」
「散歩?」
「はい、散歩です! デスクワークで固まった体を動かすことも必要だと存じます。日光を浴びるのは健康にいいですし、昼間よく動くと夜は寝つきがよくなり朝もすっきり目が覚めますので」
「これまで俺が寝坊で朝食に間に合わなかったとでも?」
切れ長の目が細められ、背筋がヒヤリとする。
「い、いえ、そういう意味では……すみません。差し出がましいことを申し上げました。今の話はお忘れになって――」
「わかった」
「え?」
聞こえた言葉に目をしばたたく。
「今なんて……」
つぶやくと陛下が顔をこちらに向けた。琥珀色の瞳と目が合い、心臓がドキッと跳ねる。
「わかったと言った。ちょうどバラ園のバラが見ごろだろう。午後からでよければ案内しよう」
「本当ですか⁉」
飛び上がらんばかりの勢いで尋ねると、陛下がうなずいた。
「ありがとうございます!」
やったあぁぁ! これで仲直りの第一歩を踏み出せたわ!
天にも昇る喜びを胸に、テーブルの下でこっそりこぶしを握り締めた。
私のばかあぁぁ! もっとましな理由を言いなさいよ!
お天気がいいから時間をくれって、どれだけわがままなのだとあきれられてもおかしくない。
案の定、陛下が眉根を寄せた。それだけで部屋の空気が二度くらい下がった気がする。
どうにでもなれ!と、調理台に自ら身を投げ出す鳥のような気持ちで口を開く。
「ご一緒にお散歩などいかがかと思いましてっ」
「散歩?」
「はい、散歩です! デスクワークで固まった体を動かすことも必要だと存じます。日光を浴びるのは健康にいいですし、昼間よく動くと夜は寝つきがよくなり朝もすっきり目が覚めますので」
「これまで俺が寝坊で朝食に間に合わなかったとでも?」
切れ長の目が細められ、背筋がヒヤリとする。
「い、いえ、そういう意味では……すみません。差し出がましいことを申し上げました。今の話はお忘れになって――」
「わかった」
「え?」
聞こえた言葉に目をしばたたく。
「今なんて……」
つぶやくと陛下が顔をこちらに向けた。琥珀色の瞳と目が合い、心臓がドキッと跳ねる。
「わかったと言った。ちょうどバラ園のバラが見ごろだろう。午後からでよければ案内しよう」
「本当ですか⁉」
飛び上がらんばかりの勢いで尋ねると、陛下がうなずいた。
「ありがとうございます!」
やったあぁぁ! これで仲直りの第一歩を踏み出せたわ!
天にも昇る喜びを胸に、テーブルの下でこっそりこぶしを握り締めた。