黒皇帝は幼女化した愛しの聖女に気づかない~白い結婚かと思いきや、陛下の愛がダダ漏れです~
「あのときは大変失礼いたしました! ですが陛下に触れられるのが嫌とかでは決してありません。ただ陛下があまりに素敵すぎて、緊張から訳がわからなくなってしまいまして……」
だんだん自分が何を言いたいのかわからなくなってきた。握っている手をいつ放したらいいかもわからない。
「ですから、陛下にエスコートしていただけるなんて恐れ多くて……今にも心臓が破裂しそうです……」
「心臓が破裂……は困るからやめておくか」
「い、いえ! 破裂はただのたとえで本当にそうなることはありません。うれしくてドキドキバクバクしすぎるくらいです。……あっ」
うっかり本音までしゃべってしまったことに気づき、みるみる顔が熱くなっていく。
「では問題ないということだな」
陛下は私の手を取り自分の腕に置くと、カゼボを出た。ついて来ようとする従者たちに「おまえ達はここで待て」と指示をし、私だけを伴ってバラ園へと足を向けた。
「わぁ……きれい!」
ガゼボから一、二分歩いたところにあるバラ園に入った途端、私は思わず声を上げた。
赤、白、黄、ピンク――色とりどりの花を咲かせたバラが、小道の両側に高く茂っている。少し先にはバラのアーチもあり、その向こうには抜けるような青空が広がっていた。
「それにとてもいい香り」
鼻から空気を吸い込むと、肺の中が華やかでみずみずしい香りで満たされる。無意識に顔がほころんだ。
だんだん自分が何を言いたいのかわからなくなってきた。握っている手をいつ放したらいいかもわからない。
「ですから、陛下にエスコートしていただけるなんて恐れ多くて……今にも心臓が破裂しそうです……」
「心臓が破裂……は困るからやめておくか」
「い、いえ! 破裂はただのたとえで本当にそうなることはありません。うれしくてドキドキバクバクしすぎるくらいです。……あっ」
うっかり本音までしゃべってしまったことに気づき、みるみる顔が熱くなっていく。
「では問題ないということだな」
陛下は私の手を取り自分の腕に置くと、カゼボを出た。ついて来ようとする従者たちに「おまえ達はここで待て」と指示をし、私だけを伴ってバラ園へと足を向けた。
「わぁ……きれい!」
ガゼボから一、二分歩いたところにあるバラ園に入った途端、私は思わず声を上げた。
赤、白、黄、ピンク――色とりどりの花を咲かせたバラが、小道の両側に高く茂っている。少し先にはバラのアーチもあり、その向こうには抜けるような青空が広がっていた。
「それにとてもいい香り」
鼻から空気を吸い込むと、肺の中が華やかでみずみずしい香りで満たされる。無意識に顔がほころんだ。