黒皇帝は幼女化した愛しの聖女に気づかない~白い結婚かと思いきや、陛下の愛がダダ漏れです~
神聖力を持つ者にはその人固有のオーラの色がある。その色は十人十色で、私はオパールのような乳白色を基調に、七色の光がオーロラのように輝いている。他の聖女には見られないオーラの色だった。
そのことを完全に忘れていたわけではないけれど、だからといって髪色も目の色もまったく違う幼児になった私を、オディリアだと信じてもらえるとは思わなかった。
「たとえオーラが見えなくても、髪や目の色が違っていても、私にはあなたが私の娘だとすぐにわかりました。これでも父親ですからね」
ほっとしたせいか涙がぽろぽろと目からこぼれ落ちていく。自分で思っていたよりずっと不安だったみたいだ。
「相変わらずオディは泣き虫ですね。大聖女たるもの、いつでも毅然としていなければならないと教えたでしょう」
「はい……申し訳ございません」
ズズッと鼻をすすってから涙をぬぐうと、鏡の中の教皇様がにこりと微笑む。
「でも今は私とふたりきりです。父親の前で娘が泣くことになんの問題があるでしょうか」
うれしい言葉にまた涙があふれそうになったが、ぎりぎりのところでそれをのみ込んだ。慰めてもらうために魔導鏡を持ち出したのではない。
よほどのことでなければお義父様に連絡をしないと心に決めて、ここに嫁いできたのだから。
「あなたが連絡をしてきたということは、よほどのことがあったのでしょう?」
心の内を見透かされてドキッとした。こうなったら何をどう取り繕っても無駄なのだ。
私は目尻に溜まった涙をぬぐい、ここまでの経緯を詳しく話した。
そのことを完全に忘れていたわけではないけれど、だからといって髪色も目の色もまったく違う幼児になった私を、オディリアだと信じてもらえるとは思わなかった。
「たとえオーラが見えなくても、髪や目の色が違っていても、私にはあなたが私の娘だとすぐにわかりました。これでも父親ですからね」
ほっとしたせいか涙がぽろぽろと目からこぼれ落ちていく。自分で思っていたよりずっと不安だったみたいだ。
「相変わらずオディは泣き虫ですね。大聖女たるもの、いつでも毅然としていなければならないと教えたでしょう」
「はい……申し訳ございません」
ズズッと鼻をすすってから涙をぬぐうと、鏡の中の教皇様がにこりと微笑む。
「でも今は私とふたりきりです。父親の前で娘が泣くことになんの問題があるでしょうか」
うれしい言葉にまた涙があふれそうになったが、ぎりぎりのところでそれをのみ込んだ。慰めてもらうために魔導鏡を持ち出したのではない。
よほどのことでなければお義父様に連絡をしないと心に決めて、ここに嫁いできたのだから。
「あなたが連絡をしてきたということは、よほどのことがあったのでしょう?」
心の内を見透かされてドキッとした。こうなったら何をどう取り繕っても無駄なのだ。
私は目尻に溜まった涙をぬぐい、ここまでの経緯を詳しく話した。