黒皇帝は幼女化した愛しの聖女に気づかない~白い結婚かと思いきや、陛下の愛がダダ漏れです~
「それは無理です」
取りつく島もないほどの即答に、私は驚いて目を見開いた。
「分離した今の体を維持するのにも神聖力が使われているはずです。今のあなたが自分に聖女の力を使ったとしても、神聖力が本体と循環するだけで癒すことはできません。それどころか、下手をしたら反対に力を奪うことになり、命を落としかねませんよ。今のあなたにできるのは、本体に負担をかけないことくらいです」
「そんな……」
なんてことなのだろう。今の自分が存在するにも神聖力を使っているなんて。
この状態が続けば続くほど死に近づいているという事実に、お腹の底から恐怖がせり上がってくる。
「何か打つ手はないのですか⁉」
このままただ死を待つだけなんてできない。もし私に万一のことがあれば、陛下は再び自分を責めるだろう。もう二度と自分のことを『死神』だなんて言ってほしくない。
「お願いします、私にできることがあれば教えてください!」
必死に訴えると、お義父様は目を見張ってから口を開いた。
「神聖力を高めるのです。そうすれば元に戻れるかもしれません」
「どうやって……」
ここには潔斎ができる聖堂も、聖水の湧き出る泉もない。
「効力はさだかではありませんが」と前置きをしたお義父様は、私にその方法を教えてくれた。
「わかりました。ありがとうございます、お義父様」
「くれぐれも無理をしてはいけませんよ、オディリア」
心配そうに眉を下げたお義父様に、私はしっかりとうなずいた。
取りつく島もないほどの即答に、私は驚いて目を見開いた。
「分離した今の体を維持するのにも神聖力が使われているはずです。今のあなたが自分に聖女の力を使ったとしても、神聖力が本体と循環するだけで癒すことはできません。それどころか、下手をしたら反対に力を奪うことになり、命を落としかねませんよ。今のあなたにできるのは、本体に負担をかけないことくらいです」
「そんな……」
なんてことなのだろう。今の自分が存在するにも神聖力を使っているなんて。
この状態が続けば続くほど死に近づいているという事実に、お腹の底から恐怖がせり上がってくる。
「何か打つ手はないのですか⁉」
このままただ死を待つだけなんてできない。もし私に万一のことがあれば、陛下は再び自分を責めるだろう。もう二度と自分のことを『死神』だなんて言ってほしくない。
「お願いします、私にできることがあれば教えてください!」
必死に訴えると、お義父様は目を見張ってから口を開いた。
「神聖力を高めるのです。そうすれば元に戻れるかもしれません」
「どうやって……」
ここには潔斎ができる聖堂も、聖水の湧き出る泉もない。
「効力はさだかではありませんが」と前置きをしたお義父様は、私にその方法を教えてくれた。
「わかりました。ありがとうございます、お義父様」
「くれぐれも無理をしてはいけませんよ、オディリア」
心配そうに眉を下げたお義父様に、私はしっかりとうなずいた。