幼なじみが連れてきた結婚相手がすごい俺様だった話
「俺は、自分の人生の主役は自分自身でいたいから、好きな女とかいらない、と思ってた。

 誰かに夢中になって、振り回されるのは嫌だから。

 でも――

 そういうのって、頭で考えてどうなるもんでもないんだな」
と充悟はこちらを見る。

 いやいや。
 何故、今のタイミングでこちらを見ます……?
と晴乃は慌てて俯いた。

 カヌレを食べているフリをしようとしたが、もうアリが運べそうな破片しか残されていない。

 カヌレめっ。
 美味しいすぎるから、一気に食べてしまったではないですかっ、
と思ったとき、充悟が言った。

「俺は自分が自分の人生の王様でいたかったんだが。

 今は……

 ……下僕くらいかな」

 突然卑屈に!

「はは。
 充悟くんが下僕だなんて」
と征也は笑う。
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