幼なじみが連れてきた結婚相手がすごい俺様だった話
「えーと……。
 だから、その。
 お義母さまの人生は、まだまだこれからだし。

 ここから出ていかれても、一度は家族だったんですから、ずっと私たち、家族ですよ」

「いや……
 縁を切って」

 真顔で望都子はそう言う。

「……まあ、それでもいいですけど」

「何処にいても、あなたがなにかやらかしてるんじゃないかと心配になりそうだから、縁を切りたいのよ。

 でも、きっと切っても、心は心配するわね」

 厄介な子と縁をつないでしまったわ……と望都子は呟く。

「月曜と木曜になるたび、この家のゴミがちゃんと捨ててあるかも、きっと気になるわ」
と言うので、笑ってしまった。

 結局、面倒見のいい人なのだろう。

 だから、学生時代、憧れだった先輩の尻拭いで、今、ここにいるのだ。

 


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