【ピュア青春BL】幼なじみの君と、ずっとミニトマトを育てたい。
その後、由希くんの家に入る。由希くんが一生懸命に切ったスイカをリビングで食べていると由希くんの母親が帰ってきて、三人でスイカを食べた。
「このスイカの種、畑に埋めてみようかな。これって水に入れて発芽させてからの方がいいのかな?っていうか、色んな種うちの畑に埋めてみたいな」
「どうなんだろうね、水で発芽促せそうだけどね。畑に色々種コーナーでも作ってみたら?」
「そうだね! でも来年かな……」
親子の会話に聞き耳を立てながらスイカを食べる。由希くんは種を別のお皿に移しながら食べだしたから、俺も一緒に種を入れると結構な数になった。三人でスイカを半分食べて、残りをさらに半分に分けるとお土産としてもらった。
家に戻ろうと玄関に行くと由希くんの母親とふたりになった。
「律くんと一緒にいる時の由希、楽しそうで幸せそう。ずっとふたりの仲が気になってたんだけど、またふたりが仲良くなって、本当に良かった」
なんて返事をすればいいか思い浮かばず、無言で頷いた。由希くんをよく知っている由希くんの母親からそう思われて、嬉しい――。
由希くんも玄関に来たからふたりにお礼を言うと外に出た。
ひとりになるとふと思い出す。さっき由希くんが何かを言いかけて自己完結していたっぽいけど、何を言いたかったのだろう――。
*
「このスイカの種、畑に埋めてみようかな。これって水に入れて発芽させてからの方がいいのかな?っていうか、色んな種うちの畑に埋めてみたいな」
「どうなんだろうね、水で発芽促せそうだけどね。畑に色々種コーナーでも作ってみたら?」
「そうだね! でも来年かな……」
親子の会話に聞き耳を立てながらスイカを食べる。由希くんは種を別のお皿に移しながら食べだしたから、俺も一緒に種を入れると結構な数になった。三人でスイカを半分食べて、残りをさらに半分に分けるとお土産としてもらった。
家に戻ろうと玄関に行くと由希くんの母親とふたりになった。
「律くんと一緒にいる時の由希、楽しそうで幸せそう。ずっとふたりの仲が気になってたんだけど、またふたりが仲良くなって、本当に良かった」
なんて返事をすればいいか思い浮かばず、無言で頷いた。由希くんをよく知っている由希くんの母親からそう思われて、嬉しい――。
由希くんも玄関に来たからふたりにお礼を言うと外に出た。
ひとりになるとふと思い出す。さっき由希くんが何かを言いかけて自己完結していたっぽいけど、何を言いたかったのだろう――。
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