タイプではありませんが
と、楓は一人で顔を赤くする。
強引なところを発揮する場所――ほぼベッドの上ということに気づいたからだ。
いつもは楓のことを優先してくれる彼だが、体を重ねているときは逆に楓を責め立てる。
自分が追い立てているくせに、顔は全然余裕がなくて。
男としての本能的な強さと、本来星野が持っている優しさが混じり合って妙な色気を醸し出しているのだ。
それが、なんというか。
かなり楓のツボにハマっている。
追うばかりの恋をしていた楓が惹きつけられるのは、男性ホルモンバリバリの人だった。
星野は男性としての魅力はあるだろうが、楓が惹きつけられるようなわかりやすいアピールポイントはなかった。
マッチョでもないし、先頭でみんなを引っ張るというよりも影でサブとして支えるほうが向いているタイプ。
だから、不意に男性としての魅力を見せつけられると、困る。
非常に困るのだ。
仕事としては男性と同じように肩を並べていたいが、プライベートでは男に守られたいという、矛盾している楓の琴線に触れて、全て絆されそうになってしまうから。