タイプではありませんが

「賢かったんだね」
「まぁ、そこそこ。県内でトップの進学校で上の方にいたし、先生に進められるまま選んだ国立だったんだ。でも落ちてさ。就活で見返してやろうといろんな資格に挑戦したんだ」
 星野は取った資格名をあげる。
 簿記一級にファイナンシャルプランナー、す宅地建物取引士、マイクロソフトオフィス スペシャリストにビジネス会計検定まで。
「……すごい」
 そうそうたる資格の数に楓は絶句する。星野は大したことないように、いやいや、と首を振った。
「経営学部だったし、金融機関に就職考えていたからね。時間もあったし」
「いや……でも。授業もあってサークルもしてたんでしょ?それに留学まで」
 楓はただ驚くだけだ。
 自分の学生時代を振り返ってみてもこんな発想はなかった。
 なのに彼はこなしている。
 意識の高さを見せつけられるようで楓は唸る。
 楓が頑張って努力してやっと追いかけることが出来るのに、星野はいとも簡単にクリアしていく。
 楓が一日に十しかできないことも星野は百できる。
< 108 / 166 >

この作品をシェア

pagetop