タイプではありませんが
「楓がさ、一生懸命やってるから。俺も負けじとやってみようと思って。全力でやってみたらほどほどで満足していた仕事が一気に難しくなってさ。めっちゃ悩んだし、その頃にあの先輩が辞めるし」
「そうなんだ」
「でもさ、全力でやると楽しくてさ。難しい時も、大変とかしんどいって思うこともあるけど、なんか生きてるって感じするし」
「わかる、それ。そういう大変な時に成約すると、嬉しさも倍増するし」
楓も経験がある。営業の難しさであり、喜びでもある。
辛くて何度も苦しい思いもしたし、怒鳴られたりもする。だけど、上手く行った時のなんとも言えない達成感。
それを味わいたくて、また外を走り回る。
「プレゼンがうまくいったら、やったーって思うよね!内勤の人にも助けてもらって掴んだ仕事なら尚更」
「そうなんだよ。で、ビールもうまい、っと」
「わかる!」
楓も前のめりになって同意する。
営業には向き不向きがあるから、苦手な社員も多い。
足を使うし、いつ連絡が来てもおかしくない。休みの日だって携帯が手放せない。
残業もあるし、休日出勤だってある。