タイプではありませんが

 どこまで本当なのか、噓なのか。
 茶化しているようで、真剣で。
 色んな表情を見せてくる星野に翻弄されっぱなしだ。
 特にさっきの顔は……。

「……すごく良かった。輝いていて」
「うん」
「不覚にも、ちょっとドキッとした」
「そっか」
 あっさり答えた返事とは裏腹に、星野の顔は赤くなる。
「いやー、照れるね。目の前で言われると」
 楓の頬に添えていた手をパッと離し、手をうちわにしてパタパタと仰ぐ。

 あら、結構動揺している?

 余裕でいたのは僅かな間。

「キスしていい?」
 言うと同時に唇を塞がれる。

 ――聞いている意味、ないじゃん。

 楓の抗議は、割って入ってきた星野の舌に絡め取られた。
< 118 / 166 >

この作品をシェア

pagetop