タイプではありませんが
※
大きく息を吸う。ゆっくり吐く。
インストラクターの声に集中すると、頭の中から雑念が少しずつ無くなっていく。
まだカチカチの、数年運動していなかった鈍りきった体では難しいポーズもあるけれど、できるだけ真似をする。
汗がポタポタ出てくる。
最初はかけなかった汗も、一ヶ月経つ頃にはきちんと出るようになってきた。
それと同時に少しずつ夜も深く眠れるようになる。
家で食事を作って適度に運動してぐっすり眠る。
いい循環の中で生活をしていくうちに凝り固まっていたものが視えてくる。
営業に固執していたことも。
星野を妬んでいたことも。
バセドウ病になったことを恨んでいたことも。
思うような仕事ができないことに対する怒りをもっていたことも。
上記のことに執着していて視野狭窄になっていたことも。
星野に特別な気持ちを抱き始めていたことも。
沢山のモヤモヤを一旦忘れて、ただポーズを取り汗を流す。
それだけ。
だけど、それだけで心が、頭がすっきりする。