タイプではありませんが
※
「ごめん、遅くなった」
「ううん、久しぶりにこの辺散策出来てよかった」
病院が混んでいたため、落ち合えたのは二時間後だった。
詫びる楓に、俺が誘ったから、と答えた星野は体を気遣う。
「少しは良くなってた?」
「……少しだけ」
やっと数値が測れるくらいになっていた。それでも人の四倍はあるけど、一つ薬を減らせた。
亀の歩みだが、目に見える数値が改善されるとホッとする。
良かった、と微笑んだ星野は何か食べたいものがあるか尋ねる。
「なければ行きたい店あるんだ」
星野が選んだ店は、野菜をメインに扱っている店だ。
待ち合わせしたショッピングモール内にあるからか、移動は負担に感じない。
ランチというより、三時のおやつに近い時間だが食事はまだ注文できるようだ。
野菜を使ったご飯がメインでスイーツはあまり力を入れてないからか、他の店が混んでいる割にはすんなり席につくことができた。
「男同士ならガッツリ系に行くから中々行く機会なくて」
そう言うが、店のチョイスは楓の体調を気遣ったためだろう。
このショッピングセンター自体、ちょうど病院と駅の間にある。
本当に野菜をメインで食べるなら、少し離れたところに一店舗超有名店があるし、そもそもこのショッピングセンター内の店はカフェがメインで食事を取れるところが少ない。
それくらいの気遣いは当たり前にする星野だ。