タイプではありませんが
頭を鈍器で殴られたようだ。
立ち止まる楓につられるように星野も歩みを止めた。
「ごめん、言い過ぎ……」
「謝らないで!」
声を荒げるつもりはなかったのに。自分でもびっくりするくらい大きな声が出た。
営業にあれだけ未練があるくせに、いや、営業以外の仕事でも人の話をボーっとして聞かないのは最低なのに。
「……っ!」
何か言わないと。そう思うのに、歯を食いしばっていないと、目に力を入れないと言葉ではない何かがこぼれ落ちる。
その場で睨むように星野を見つめながら立ち尽くす楓に、星野は。
「……っとに。そんな顔するなって」
楓の手を引っ張り、大通りから路地に連れ込むと。
楓の後頭部を掴み、強引に唇を塞いだ。
「んっ!……んんっ!!」
冷たい星野の唇が楓の体温で熱を持ってくる。
それだけでも感じてしまうのに、星野の舌が食いしばっている楓の歯をなぞると……。