タイプではありませんが
「俺に惹かれてる。これって勘違いじゃないよね」
「勘違いだよ。ホッシーのこと、同僚以上に考えられないから」
琴美や田中にもバレているくらいだ。勘のいい星野が察していないはずはない。
それでも素直に返事をするのには、まだ楓の気持ちがついていかない。
男として星野に惹かれている。それは間違いない。
でも営業として生き生きと輝いている星野に抱いている妬み嫉み。
星野の問いに、はいと返事をするには、嫉妬心が大きすぎるのだ。
答えない楓に星野は更に問いを重ねる。
「もしかしてイヤやったん?ならなんで受け入れたん?キスも、家に入れるんも」
あぁ、ズルい。そんな聞き方されたら。
「イヤじゃない……」
そう答えるしかないじゃないか。
「だよね。嫌われてる気はせんから。だからわからない、昨日の山下の行動が」
追求している口調ではない。単にわからないから質問しているだけだ。
責められているように感じてしまうのは、楓が気持ちを隠しているから。
好きだとアピールしてくる星野に誠実に返事が出来ていないから。