嫌われているはずが、まさかの溺愛で脳外科医の尽くされ妻になりまして
「……いや、エプロン姿でお出迎えなんて新婚っぽいなと思って」
まじまじと見られてハッとする。
裾に控えめなフリルのついた小花柄のエプロン。せっかくだからと思って着用して調理していたのだが、取るのを忘れそのまま迎えに出てしまった。
「あの、私にはかわいすぎましたかね」
急に恥ずかしくなり、エプロンの裾を掴んで俯く。
「これは……かわいすぎて困るな」
ボソッと呟く声が聞こえた気がした。
「え、かわ……?」
はっきり聞き取れず顔を上げると、とてもいい笑顔がこちらを見ている。
「いや、とてもよく似合ってるよ。これからも付けてほしい。癒されるから」
(ああ、これは、気を遣わせちゃってるな……)
いたたまれなくなり、美琴は曖昧に笑って話題を変える。
「夕食、出来てますが召し上がりますか?」
「ありがとう。もらうよ……そうだ、美琴」
遥臣は靴を脱ぎ、目の前に立った。
「今日実家に寄って父に話をした。俺たちの結婚、認めてもらったから」
「……よく、了承していただけましたね」
まじまじと見られてハッとする。
裾に控えめなフリルのついた小花柄のエプロン。せっかくだからと思って着用して調理していたのだが、取るのを忘れそのまま迎えに出てしまった。
「あの、私にはかわいすぎましたかね」
急に恥ずかしくなり、エプロンの裾を掴んで俯く。
「これは……かわいすぎて困るな」
ボソッと呟く声が聞こえた気がした。
「え、かわ……?」
はっきり聞き取れず顔を上げると、とてもいい笑顔がこちらを見ている。
「いや、とてもよく似合ってるよ。これからも付けてほしい。癒されるから」
(ああ、これは、気を遣わせちゃってるな……)
いたたまれなくなり、美琴は曖昧に笑って話題を変える。
「夕食、出来てますが召し上がりますか?」
「ありがとう。もらうよ……そうだ、美琴」
遥臣は靴を脱ぎ、目の前に立った。
「今日実家に寄って父に話をした。俺たちの結婚、認めてもらったから」
「……よく、了承していただけましたね」