アラ還の、恋は野を越え山越え谷越えて
~由佳 said ~
朝起きたら、隣の匠さんと目があった。
もう起きてたんだ。
「おはよ」
いつから起きてたんだろ。
「でもまだ早いから、もう少し寝ててもいいよ」
そう言って、また抱き枕のように抱きしめられた。
何時ものように、おでこにキスをして足を絡めてきた。
でもいつもよりしっかりホールドされていて、いつもとなにか違ってた。
温かい。久しぶりの温もりに、再び夢の世界に戻っていった。
優しいキス。
いっぱい、いっぱい降り注ぐ匠さんの気持ちが夢の中にまで表れた。
幸せだなぁ。
私にこんな小説のような未来があったなんて、考えられなかった。
紗依を産んで母になって女では失くなった。
こんな風に抱きしめられるのも、キスをするのも、私にはずっとなかったし、諦めていた。
紗依を身籠って、主人は喜んでくれた。
でもそれと同時に、女では失くなった。
安定期になっても心配だからといって、私を抱かなくなった。
1ヶ月検診で、回りのみんなが『旦那がもうやってもいいか聞いてこいって。男の人ってそんなことばっかり考えて、まったく腹が立つ』って、言っていた。
私は家に帰って、言ってみたら『気持ちは判るけど』って、呆れてたっけ。
私はそれからずっと、女では失くなった。
朝起きたら、隣の匠さんと目があった。
もう起きてたんだ。
「おはよ」
いつから起きてたんだろ。
「でもまだ早いから、もう少し寝ててもいいよ」
そう言って、また抱き枕のように抱きしめられた。
何時ものように、おでこにキスをして足を絡めてきた。
でもいつもよりしっかりホールドされていて、いつもとなにか違ってた。
温かい。久しぶりの温もりに、再び夢の世界に戻っていった。
優しいキス。
いっぱい、いっぱい降り注ぐ匠さんの気持ちが夢の中にまで表れた。
幸せだなぁ。
私にこんな小説のような未来があったなんて、考えられなかった。
紗依を産んで母になって女では失くなった。
こんな風に抱きしめられるのも、キスをするのも、私にはずっとなかったし、諦めていた。
紗依を身籠って、主人は喜んでくれた。
でもそれと同時に、女では失くなった。
安定期になっても心配だからといって、私を抱かなくなった。
1ヶ月検診で、回りのみんなが『旦那がもうやってもいいか聞いてこいって。男の人ってそんなことばっかり考えて、まったく腹が立つ』って、言っていた。
私は家に帰って、言ってみたら『気持ちは判るけど』って、呆れてたっけ。
私はそれからずっと、女では失くなった。