アラ還の、恋は野を越え山越え谷越えて
なんかいい匂いがしてる。
「由佳、朝御飯ができたよ、食べれる?」
寝室に入ってきて、ベッドサイドに腰かけて、顔を近づけてきた。
「身体は大丈夫?もう起きられる?」
顔、近っ!
どんどん匠さんがおかしくなってきたような。
優しい、…異常に。
「だ、大丈夫。今起きるから、ありがと」
ホテルのような朝御飯。
「由佳、病院でパンケーキが食べたいって、言ってたでしょ」
言ったけど…。
「パンケーキミックスって、便利だね。俺でも焼けた」
シンクを覗くと、計量カップやスプーン、秤まであった。
パンケーキを焼くのに材料以外にも全部揃えたの?
作り方の通りに焼いてくれたんだ。
「食べたら出掛けようか」
匠さん、なにか忘れていませんか?
区役所に行く前にやらないといけないことがあるでしょ。
「匠さん、お義母さまになんて話したの?」
何がって顔をしてる。
「区役所に行く前に私、ご挨拶したいんだけど」
こんなにギリギリ、失礼とはわかってる。
だからといって、なにも言わないで届けを出すのは間違ってる。
「別にいい「別にじゃない」」
私も人に言えたことじゃないけれど、いくら年を取ったからって、遠くに住んでるわけでもないのに親に挨拶もせず結婚するなんて、絶対おかしい!
「なら今日は中止」
驚いた匠さんはなにも言い返さなかった。
「由佳、朝御飯ができたよ、食べれる?」
寝室に入ってきて、ベッドサイドに腰かけて、顔を近づけてきた。
「身体は大丈夫?もう起きられる?」
顔、近っ!
どんどん匠さんがおかしくなってきたような。
優しい、…異常に。
「だ、大丈夫。今起きるから、ありがと」
ホテルのような朝御飯。
「由佳、病院でパンケーキが食べたいって、言ってたでしょ」
言ったけど…。
「パンケーキミックスって、便利だね。俺でも焼けた」
シンクを覗くと、計量カップやスプーン、秤まであった。
パンケーキを焼くのに材料以外にも全部揃えたの?
作り方の通りに焼いてくれたんだ。
「食べたら出掛けようか」
匠さん、なにか忘れていませんか?
区役所に行く前にやらないといけないことがあるでしょ。
「匠さん、お義母さまになんて話したの?」
何がって顔をしてる。
「区役所に行く前に私、ご挨拶したいんだけど」
こんなにギリギリ、失礼とはわかってる。
だからといって、なにも言わないで届けを出すのは間違ってる。
「別にいい「別にじゃない」」
私も人に言えたことじゃないけれど、いくら年を取ったからって、遠くに住んでるわけでもないのに親に挨拶もせず結婚するなんて、絶対おかしい!
「なら今日は中止」
驚いた匠さんはなにも言い返さなかった。