この好きが本当になるまで ~腐れ縁の友人と嘘の恋を始めたら~
とりあえず店の前にいては邪魔になるからと、二人で移動を始める。つい先ほど平山に教えてもらった道を歩いてみれば、確かに海沿いの道に出た。
少しばかりその道を歩き、適当なところで歩みを止めると、二人は海に視線を向けながら並んで立った。
「どうしてここがわかったの?」
慶介から話を聞く前に、先にこちらから質問を投げた。未だこの状況が飲み込めていないから、せめて慶介がここにいる経緯だけは先に把握しておきたかったのだ。
「将人から聞いた。将人の親経由で」
そういうことかと納得する。将人とは幼馴染というだけでなく、家族ぐるみの付き合いだから、そのルートで情報が伝わる可能性は確かにある。
「そう……全部聞いたの?」
「如月味噌の跡を継ぐために、明日香が婿を取るって聞いた。今日はその見合いの日だって。本当なのか?」
大事なところはすべて伝わっているようだ。明日香は自分で伝えなかったことを申し訳なく思いつつ、より正確な内容を慶介に教える。
「大体はあってる。正確には私が跡を継ごうか迷ってたところに、ほかに継ぎたいって人が現れて、その人がうちと縁を繋ぐためにお見合いを申し込んできたの」
「さっきの人か?」
「うん。ちょうどお見合いを終えて、店を出たとこだった」
強く眉をひそめる慶介を見て、胸が痛くなる。
やはり次に進むにしろ、ちゃんと別れを告げてから、見合いに来るべきだった。そうすれば、慶介がわざわざこんなところまで来ることもなかった。
明日香は深く反省しながら謝罪する。
少しばかりその道を歩き、適当なところで歩みを止めると、二人は海に視線を向けながら並んで立った。
「どうしてここがわかったの?」
慶介から話を聞く前に、先にこちらから質問を投げた。未だこの状況が飲み込めていないから、せめて慶介がここにいる経緯だけは先に把握しておきたかったのだ。
「将人から聞いた。将人の親経由で」
そういうことかと納得する。将人とは幼馴染というだけでなく、家族ぐるみの付き合いだから、そのルートで情報が伝わる可能性は確かにある。
「そう……全部聞いたの?」
「如月味噌の跡を継ぐために、明日香が婿を取るって聞いた。今日はその見合いの日だって。本当なのか?」
大事なところはすべて伝わっているようだ。明日香は自分で伝えなかったことを申し訳なく思いつつ、より正確な内容を慶介に教える。
「大体はあってる。正確には私が跡を継ごうか迷ってたところに、ほかに継ぎたいって人が現れて、その人がうちと縁を繋ぐためにお見合いを申し込んできたの」
「さっきの人か?」
「うん。ちょうどお見合いを終えて、店を出たとこだった」
強く眉をひそめる慶介を見て、胸が痛くなる。
やはり次に進むにしろ、ちゃんと別れを告げてから、見合いに来るべきだった。そうすれば、慶介がわざわざこんなところまで来ることもなかった。
明日香は深く反省しながら謝罪する。